キューブリックに魅せられた男 紹介&感想! 天才に魅せられすべての人生を捧げた男の半生を追ったとんでもないドキュメンタリー!

映画紹介
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どうも、けんせです。

実はこれ既に原稿自体は10月に完成してたんですが、東京国際映画祭が始まって、中々添削時期を逃してしまっていて…すいません。少し遅くなりました。

久々の映画紹介です。実は最近映画の試写によく通わせていただいてまして、今毎週行っています(自分語り兼自慢ですね、すいません)。せっかくなのでその試写で観た作品を紹介していきますね。

今回は先日、試写にお招きいただいて見させてもらったこちら!

キューブリックに魅せられた男

こちらについて書いていきます!こちらはかの天才監督、スタンリー・キューブリックのスタッフの方を巡るドキュメンタリー!個人的にとても興味あった作品でしたのでワクワクしながら行ってきました!紹介しつつ感想も言っていきます。ネタバレはしてないつもりです!ていうか、自分で言っといてふと思いますが、ドキュメンタリーのネタバレって何でしょううね…

まあ、いいか。いってらっしゃい!

あらすじ

「バリー・リンドン」への出演をきっかけにスタンリー・キューブリック監督の専属アシスタントになった俳優レオン・ビターリにスポットを当てたドキュメンタリー。「2001年宇宙の旅」と「時計じかけのオレンジ」を見て衝撃を受け、キューブリック監督の信奉者となった若手英国俳優レオン・ヴィタリ。オーディションで役を勝ち取った「バリー・リンドン」への出演を経てキューブリックに絶対的な忠誠を誓った彼は、有望視されていた俳優業からスタッフ側に転身し、「シャイニング」からキューブリック組に参加する。早くも監督の信頼を得たレオンは個人的なアシスタントに取り立てられ、身の回りのありとあらゆる細かい用事や仕事を任されるように。24時間365日、無限とも思える雑事に追われるレオンは、次第に肉体的、精神的に追い詰められていく。その過酷な日々を、ライアン・オニール、R・リー・アーメイ、マシュー・モディーンらキューブリック監督作の出演者をはじめとする映画人たちの証言とともに描き出す。

(映画.comより抜粋)

この映画、どうだった?

☆☆☆☆☆☆☆

壮絶を絶する実話!

ぶっ飛ばされると同時に感謝すら抱く、映画を愛する人に贈るドキュメンタリー!

凄かったです。とにかく現実とは思えない実話が展開されていき、思わず笑ってしまうところもありました。だけど最後には涙してしまうほど!こんな人生も、ロマンティックなのかも。

魅せられた男=レオン・ヴィタリ

「キューブリックに魅せられた男」とは、

レオン・ヴィタリという方。

1948年イギリス・ウォリックシャー州生まれのレオンは、元々役者としてキャリアをスタートさせました。舞台やテレビなど活躍の場を広げ、当時の若手の役者さんの中でも活躍されていたそう。そんなレオンはキューブリックの「2001年宇宙の旅」「時計じかけのオレンジ」に感銘を受け、いつか一緒に仕事をしたいと熱望。そんな彼の元にキューブリックの新作のオーデションが。見事勝ち取り、「バリー・リンドン」においてバリー・リンドンと決闘するブランドン子爵を熱演しました。

首を絞められてるのがレオン演じるブランドン子爵

輝かしいキャリアを築いたレオンですが、突如役者の仕事を辞めて裏方として勤めることに。キューブリックと仕事ができた彼は、その後キューブリックの下で映画を作ることを決意「ビクター・フランケンシュタイン」という映画で主演をする傍ら、編集所に行き自身主演の映画から編集等を学んで、再びキューブリックの元に。そして次の映画、「シャイニング」子役キャスティングとしてキューブリック組に参加して、天才の下で映画を学び作ることを始めました。

このドキュメンタリーでは、キューブリック映画の舞台裏、制作風景の豊富な映像資料をもとに、レオンの半生や仕事、キューブリックの人柄などがレオン自身の口で語られます。元役者のレオンならではの助監督としての仕事ぶりや知られざるキューブリックの裏話などが語られます。これを見るとまず間違いなくキューブリック映画が見たくなる!

個人的にはレオンと「シャイニング」のダニー役、ダニー・ロイドとの仲睦まじい映像が好きですね。子役の演技指導などもレオンが行ってました。ちなみにダニー坊やは現在大学の生物学の教授なんだそう。生徒にはバレたりバレなかったりするそうです。

これは現実なのか…過酷さを増す実話!

その後もキューブリックの下で映画を作るレオンですが、どんどん仕事が増えていきます。クリエイティヴの相談役を務める傍ら、キャスティング、俳優の演技指導、プリント・ラボ作業、サウンド・ミキシング、効果音制作、字幕と吹替の監修、宣材レイアウトの作成、海外テリトリー向け予告編の制作、在庫管理、配送、全世界での公開スケジュール管理、配給調整まで…次作の「フルメタル・ジャケット」のそのあまりにもの忙しさから、最早寝てない、仕事に用いたメモは膨大、資料は机に散らかり放題♪…すいません。そのあまりにもの仕事によって端正なレオンの容姿は徐々に崩れていきます。

ここはレオンの自宅にある資料やメイキングに撮られた映像、他にもレオンの家族へのインタビューなどから綴られていますが、余りにも現実離れした現実最早笑ってしまいます。キューブリックの映画に対するそのこだわりギネスにも乗るほど有名ですが、それらもすべてレオンのような我々は名も知らないような人々の尽力があるからだと改めて唸らされます。

滅私奉公を文字通り書いたような人物、レオン。なぜかれがここまでやれたのか。レオン自身の生い立ちなども語られますが、やはりそこにあるのは、映画への愛キューブリックの作る映画を、最高のものとして届けたいとする愛からくるもの。この狂気とも思える情熱には思わずこみ上げてくるものがありますね。

FILMWORKER

1999年3月7日スタンリー・キューブリックはこの世を去ります。遺作となった「アイズ・ワイド・シャット」の公開を待たずして。その際にもレオンは世界に届けるために奮闘しています。ちなみにレオンもこの「アイズ・ワイド・シャット」で赤マントの仮面の男を演じています。その傍ら自身の仕事もこなす献身っぷりです。

そしてそれは今でも、キューブリック亡き後も続いています。近年、「2001年宇宙の旅」のリマスターを筆頭に、キューブリック作品が次々にリマスターされています。これを支えているのが、レオンです。キューブリックが遺した映像を、最高のものにして届けるために。

キューブリックの幻影に取りつかれている幽鬼なのか、それともただ映画を愛してやまない人間なのか…

果たしてどっちなんでしょうね。

この映画の原題は「Filmworker」。映画仕事人、とでもいうのでしょうか、これはレオン自身が自分をそう呼んでいます。フィルムメーカーというのはよく耳にしますね。Filmworkerというのは、映画を作る人を支える人、と言えばいいでしょうか。つまり監督の作る世界を最高のものにするためにいる人間です。レオンにとってはキューブリックがその人でした。スタンリー・キューブリックは映画に仕えてました。そして、レオン以外にも様々なFilmworkerたちによって映画が作られるのです。彼らによって映画は初めて成り立つのです

この映画のインタビューにおいてこんなことが言われています。エンドロールは最初の方には作った監督や出てる役者が出てきますが、その後膨大な人たちの名前が出てきます。主に下から上にですね。その人々こそ名も無きFilmworker達で、彼らが下から持ち上げてくれるからこそ映画は作れるんだ、と。旨いこと言いますし、素敵ですね。

輝かしいキャリアを投げうって、キューブリックのFilmworkerとなった男、レオン・ヴィタリ。彼の半生は間違いなく波乱万丈だし、きっとこれからもそう。だけど何故か、どことなくロマンチックです。

最後に

いかがでしたでしょうか?

この映画は、実際にキューブリックのドキュメンタリーを作っていた監督がレオンに会い、その衰弱していく彼のためにいち早く完成させたものなんだそう。2017年の作品ですが、まだレオンは存命中。ですので是非彼の生きてる間に観ておきたい作品です!

この映画を観てキューブリック作品を見返したくなったのはもちろん、昨年行われた「2001年宇宙の旅」70ミリプリント上映を観に行けた身だからこそ、深く深く感謝する一作になりました。映画好きなら、不思議な感動に包み込まれること間違いなしの作品です!

またこちらは「キューブリックに愛された男」という映画とのカップリング上映!そちらは見れてないのですが、面白そうですね。ぜひ観に行きましょう!

今回取り上げた「キューブリックに魅せられた男」11月1日(金)から全国カップリング上映です!お楽しみに!

http://kubrick2019.com/

それでは最後までご覧いただきありがとうございました!

 

 

コメント

  1. […] キューブリックに魅せられた男 紹介&感想! 天才に魅せられすべての人生を捧げた男の半生を追ったとんでもないドキュメンタリー! […]

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