クリープ Netflixで見れる低予算ホラー・シリーズは傑作だった!

映画感想
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どうも、けんせです。

今回はまだまだ入り浸っているNetflixで、以前から気になっていた作品のお話です。それがこちら!

クリープ クリープ2

こちらは低予算のホラー映画シリーズCREEP忍び寄るという意味。とある広告を見た映像制作者が、広告主の依頼に答えカメラを回し続けるというモキュメンタリー・ホラーです。モキュメンタリーは疑似ドキュメンタリー(疑似は英語でmockなので、それとdocumentaryが掛け合わさった言葉)のこと。最近飛ぶ鳥を落とす勢いのホラー・スタジオ、ブラム・ハウスが制作をしています!現在、Netflixにて両作とも好評配信中です!

以前から気になっていて、特に「2」が非常に面白いと言われていたので鑑賞してきました!このシリーズの紹介と感想をお伝えしていきます!どうか最後までお付き合いください!

クリープ

あらすじ

映像制作を生業にしているアーロンは、ネットの個人広告から割のいい仕事を受ける。それは、遠く離れた山里の街に住むジェフの依頼。彼は余命が幾ばくもなく、丸一日かけて映像を撮り、最後のメッセージを残したかった。彼の依頼を快諾するアーロン。しかし、その撮影は徐々におかしな方向へと進んでいく。

キャスト・スタッフ

アーロン:パトリック・ブライス

ジェフ:マーク・デュプラス

監督:パトリック・ブライス

脚本:パトリック・ブライス、マーク・デュプラス

プロデューサー:ジェイソン・ブラム

この映画どうだった?

★★★★★★

ビックリの怖さと、じっとりとした気味悪さがベストマッチ!最後までしっかり面白い!

かなり面白いです!いわゆる定番のビックリ系が頻出してますのでイラっとしますが(笑)、それだけではないのが面白いです!

笑ってしまうほど恐ろしい!

恐怖と笑いは紙一重という言葉があります。ある恐ろしい出来事もその非現実性から可笑しくて仕方ないということがありませんか?例えば、ホラー映画で車に乗ってる主人公が道で幽霊を見て、次の瞬間に自身の車にその幽霊がいるという場面。確かに怖いんですが、なんかどう考えてもおかしくて笑っちゃうんですね。…僕、ぶっ壊れているんですかね(笑)

この映画も、とにかく不気味で恐ろしいんですが、なんとなく可笑しくて思わず笑ってしまいそうになるシーンがいくつもあるんです。例えば店でのディナーのシーンは、ジェフが実はアーロンをずっとつけていたことが語られていて、すごく怖いんですが、「何やってんだろう」という思いが強くなってだんだん可笑しくなっていくんですね。

この映画は、全体的にどこかズレてるジェフに振り回される構成です。そのズレ方が可笑しくも恐ろしい!段々と変なものに忍び寄られていく感覚が面白いです!

モキュメンタリーの演出も見事!

この映画は、ジェフのビデオメッセージを作る映像作家アーロンの手記的な構成です。なのでアーロンは、何が何でもすべてを撮らなくてはならないんです。全てをカメラで収める必要があるんです。

だからこそ、非常に逃げ場のない恐怖表現がとても効果的なんです!例えば、ジェフのいたずらなんかは、アーロンを怖がらせるためにカメラに向かってやられるので、否が応でもびっくりさせられます。腹が立ちます(笑)

後半、ジェフとの仕事を終えたアーロンの身の回りを撮影しているシーンは、非常にドキュメンタリーらしく、ある種監視カメラの恐怖映像のような緊張感もあります。

一番ゾッとしたのは、アーロンが自宅で寝ているとき、カメラが回ってしまうところ!もう誰が撮っているのかが一目瞭然なので、ゾッとします!モキュメンタリー・ホラーとして、キチンとしててすごく面白いんです!

ラストのオチもしっかり!

この映画は、ラストにとある種明かしが示されます。それは、この映像を見ているのが誰かということ!そしてそれは、ある種ネタバレかもしれませんが、サイコパス映画として非常に納得のオチに繋がっていくんです!

最初はどこかおかしいだけだったのに、どんどん生活が狂っていき最後にはハッとさせられる非常に気持ちいいホラー映画です!

ここに注目してみて

ここからはこの映画についてや裏話なんかをお話していきます。

オチが3パターンあった?

この映画は監督と脚本で主演の2人の会話から生まれたもので、ほとんどが即興なんです!そして、それを基にいくつかの映像(主に外に出かける所)を撮影し、作品にしています。元々はブラックコメディだったんですが、そこにサイコホラー要素を足していってるんです。だから可笑しくもあり怖いんです。納得です。

さらにこの映画には、少なくとも3つのエンディングのフッテージがあるんだそう!今回のラストは非常にスッキリしたものですが、他のものも気になりますね!

ジョセフが何故アーロンを気に入ったのか(ネタバレ!)

映画ラスト、ジョセフはなんとシリアルキラーで、何年にも渡って彼が殺人を繰り返していたことが示されます。ビデオテープとDVDなので、少なくとも20年近くやってるんじゃないんでしょうか。名前も最後には新たな標的にビルと名乗ってますので、ジョセフも偽名ですね…あれ、途中電話がかかってきたとき普通にジョセフじゃなかったっけ…病的に嘘を吐いてるからかな…

そしてその映像コレクションの中から、アーロンのだけにハートマークが付いています。途中でアーロンとジョセフのイニシャルと顔写真が付いたハートのネックレスをあげてますしね。しかも、続編もまさにそうですからね。

何故ここまでアーロンにこだわるのか。それはアーロンが、ジェフにとってベストな獲物だったから。

これは、「2」で初めて明らかになるのですが、この男は自分の殺人の様子を総て映像に残し自らを映画作家と名乗る変態野郎です。彼はそれまで、自分の獲物に小型カメラを内蔵したプレゼントを送り付けて、獲物が怯え死んでいく様を一部始終捉えているのが明かされます。

しかしアーロンは、ジェフが策を弄せずとも、自らでその一部始終を撮影してるんです。しかもジェフがどうしても撮れない様子まで撮影してくれていますね。最後に、この映画を見ているジェフがいて、今まで見ていた映像が全てジェフによって編集し作り上げられた作品であることが明らかになります。

それまでは、自らによって撮影されたものでしか映像を作れなかったのですが、今回はアーロンでしか撮れない映像が含まれたことで、映像作品としてよりリアルになっている。このことが、ジェフがアーロンをお気に入りであることの理由ではないでしょうか。

ちなみに、ジェフのアーロンへの執着は本編でも随所にありますが、彼が出会いから気に入っているのは何故だと思いますか?実は、アーロンの乗っている車とジェフの家のドアのが一緒なんです!そう、すでにここから始まっていたんです(笑)

 

ここから「クリープ2」のお話をしていきますが、この映画自体が「クリープ」を大前提に作られているのでまだ見てない方はここまで!ここから先はかなりネタバレしてますのでご注意ください!

 

クリープ2

あらすじ

ドキュメンタリー作家のサラは、ネットの個人広告から孤独な男性の人間像を探る作品を作っている。ある日、彼女の目を引く広告が。早速コンタクトを取り、男に会うために離れた山の家へ向かう。出迎えたか広告主の男はアーロンと名乗り、自らをシリアルキラーだと言い出す。

キャスト・スタッフ

サラ:デジレー・アカアヴァン

アーロン:マーク・デュプラス

デイブ:カラン・ソーニ

アーロン(映像):パトリック・ブライス

監督:パトリック・ブライス

脚本:パトリック・ブライス、マーク・デュプラス

製作総指揮:ジェイソン・ブラム

この映画、どうだった?

★★★★★★★★

数あるホラーシリーズの続編の中でも傑作の部類!怖さはそのままなのに物語が抜群に面白い!

いやぁ、この続編はめちゃくちゃ面白いです!明らかに前作を超えています!さすがに前作を見てること前提ですが、だからこそのこの「2」、まさかの傑作でした!

前作を見ているからこそ!非常にスパイシーな幕開け!

まず大前提に、この映画は必ず前作を見ていることが前提になります!これを見ていないと、何が面白いのか多分全く分からないです!

そしてこの映画で最初の人物にして被害者となるのは、カーラン・ソニ!あの「デッドプール」のお抱えタクシー運転手のドーピンダーですよ!「名探偵ピカチュウ」でも出てましたね!

彼が最近ストーカー被害に苛まれていて、今回も自身の家を口笛を吹いて撮影しているDVDを届けられた中、友人が訪ねてきます。「アーロン、君か」とセリフが出てきます。我々はこの時点では、前作の前日譚なのか続きのストーリーなのかが分らないです。

そしてアーロンがカメラに映る。そこ映るのは、前作でジェフと名乗っていたシリアルキラーの男!もうこの時点でにやけが止まらないですね!

そして、前作を凌駕するのはその殺人シーン!前作でのアーロンの殺人のシーンでは血が全然出てなかったですが、今回は喉元を掻っ切り、壁一面に血飛沫が飛び散る強烈な幕開けを飾るんです!この時点で前作より良くなってるのが如実ですね!

しかし、アーロンは浮かない顔。何故なんでしょうか。

まさかの告白。前作とは明らかに異なるテイスト!

そしてこの映画の主人公である、ドキュメンタリー作家のサラとアーロンが出会います。これからどんな駆け引きでアーロンが殺すのかを想像していると、いきなり自ら殺人鬼だと名乗り、これまで39人も殺害していると語るんです。

これにはサラもそうですが、見ている我々も非常にびっくりする展開です!何故なら、前回では得体のしれない何者かが日常に忍び寄る様子好評でした。ところが今回は、まさかの自白。一体何があったのでしょうか。

どうやらアーロンは、長年に渡り行ってきた殺人とその記録映像制作への情熱が無くなってきていたんです。まさかのミドルエイジクライシスです(笑)しかしそこでアーロンは、フランシス・フォード・コッポラの言葉を引用し、「自信はなくとも撮る努力を続けたい」と言います。そこで彼はサラに対し、自らをさらけ出せるかどうかのテストをします。なんとサラの前ですっぽんぽんになるんです。シリアルキラーの全裸が堪能(?)できます!今回、かなり攻めた内容になってますね!(笑)

奇跡の出会い!まさかの「羊たちの沈黙」の再来!

このテストに対し見事合格したサラは、アーロンと行動を共にします。前作と違い女性であることから、アーロンのいたずらに一切動じないのは面白いですね!アーロン、それまですべり知らずだったのにここでまさかの初すべり(笑)

そしてそこからも常にサラを試し続けます彼女を本当に信用していいのか。癇癪を起こしたり、急に笑顔になったりと、まるで子供のように振舞い続けます

そしてこの映画の凄く象徴的なシーンは、アーロンが初めて犯した殺人について語るところ!例によって彼は虚言癖なので全部は信用できません。しかし彼はそこで、15歳の時に見知らぬ男に殺されかけたこと逆に相手を絞め殺しそこで殺人の快楽を知ったこと死体と寝たことも明らかになります。アーロンの複雑すぎる過去が詳らかになる瞬間です。そして、それを聞いたサラは、黙ってアーロンを受け入れ、マッサージをします。アーロンはここで初めて自らを受け入れてくれる存在に会い、心を許すようになっていきます。

まさに、「羊たちの沈黙」のハンニバル・レクターとクラリス・スターリングの関係ですよ!殺人鬼と捜査官の不思議な友情のように、アーロンとサラにも不思議な絆が見えた瞬間です。

この先からはほとんどがデートムービー。ですがそこは殺人鬼とドキュメンタリー作家なので物凄く歪、だけどとても愛のあるヘンテコなデートが繰り広げられます!アーロンとサラの、どこか親子のような無邪気さを伴った遊びに、ドキュメンタリーのような映像が組み合わさって、怖いのに微笑ましい展開がとても面白いですね!

壮絶なるクライマックスは必見!

そしてその心休まるデートを堪能したアーロンは、遂に復活し、自身の最高の形の映画を撮ることを決心します。そしてサラへの愛情の証に、前作でアーロンに送り付けたハートのペンダントを贈ります。お前がアーロンじゃないのバレるぞ!(笑)まあ、その前に自身の殺人の証明のために最高傑作のアーロンの殺害の映像を見せてるから、もうバレてるか(笑)

そしてアーロンは、サラが来る前に用意していた墓穴へ連れていきます。そしてサラから奪ったナイフを、自らの腹に何度も突き立てるんです。そしてサラに自分と同じようにすることを強要します。そう、アーロンが生み出そうとした映画は、自分と愛する者が死んでいく様を収めるものだったんです!歪み過ぎた愛ゆえか、芸術を追い求めるが為か、最早常軌を逸しています。

そんなアーロンの行動に思わず逃げ出すサラ。拒否されたアーロンはカメラを持って追いかけ、サラを殺そうとします。ブレブレのカメラが、より緊迫感を醸し出していますね。そして遂に追い詰められ、滅多刺しになるサラ。アーロンによって墓穴に放り込まれてしまいます。息も絶え絶えながら、必死にカメラににじり寄るアーロン。「リングの呪いのビデオのようですね。

そしてカメラに向かって、サラへのを交えたセリフを言います。彼がそもそも広告を出しているのは、それに釣られた人を殺すためその筋書きが今まで変わることはありませんでした。しかし今回は、サラによって、自分も死ぬという想像もしえない結末を与えてくれたんです。結果は違えど、自分にとってのミューズであり、自分にとってのコッポラだったと。

ところがサラはまだ生きていました!徐々に後ろから近づいてきます。まさにホラー。渾身の一撃を叩き込み、アーロンを倒して逃げていきます。

そして。ニューヨークの街角。遠くからサラが歩いてきて地下鉄に乗ります。地下鉄で不意に聞こえてくる口笛あの一番最初のストーカーのと同じものです!そうです。前回はすべて編集された段階、つまり終わっていたんですが、今回はまだ終わってないんです!なぜなら彼女は、まだ生きているから!そしてすでに、アーロンはすぐ傍に忍び寄っているんです!

ここに注目してみて

ここからは、この映画にまつわるお話をしていきます。

台本は概要だけだったので即興だらけ⁉

今作は前作のヒットを受けて作られましたが、前回同様、この映画でもしっかりとした台本はなかったそう。今作では概要だけがあったそうで、主演の二人は多くのシーンで即興を行っています。これによって、演者自身でさえ驚くような行動が生まれて、非常にリアルな演技になっているんですね。

 

例えば、アーロンを演じるマーク・デュプラスは、今作で髭を生やしています。ところが、左頬の一部だけ薄くなってますね。あれは彼がトリミングを失敗したからだそう(笑)でも、そこからでもキャラクターを深く掘ってるんです。そう考えると、このシリアルキラーの演技は相当の名演技ですね!

あのお城はどこ?

この映画の部屋の装飾で、お城が描かれた壁が出てきます。ビリヤードのシーンや二人でいちゃついてるシーンなどで出てきますね。あれはドイツにある、ノイシュヴァンシュタイン城

このお城は、その美しさから「おとぎ話に出てくるよう」と讃えられていて、なんとディズニーランドにある眠れる森の美女のお城モデルの一つでもあるとか!そんなロマンチックな絵を後ろに、キスしてるのだと考えると、おとぎ話のような素敵なシーンですね(笑)

最後に

いかがでしたでしょうか?

今回は、「クリープ」「クリープ2」の紹介と感想でした。

シンプルに面白い「クリープ」に、まさかの傑作である「クリープ2」。そして現在、シリーズの最新作にして最終幕となっている「CREEP 3(原題)」が企画されているとのこと!かなりハードルが高いでしょうが、次は一体どうなるのでしょうか。期待して待ちましょう!

それでは最後までご覧いただきありがとうございました!

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