愛なき森で叫べ 感想&勝手に考察!園子温が帰ってきた!?衝撃作、ついに公開!もしやQTの影響も?(個人の見解です)

勝手ながら映画解説
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どうも、けんせです。

前に投稿してからも色々見て、ジョーカーやらボーダーやらソラノアオサーとか観ていたんですが、こちらを投稿し忘れていましたので、書かせていただきます。

これの前にTwitterで少しばかり投稿しましたが、こちらでガッツリやっていきます!

今回の映画はこちら!

愛なき森で叫べ

こちらを紹介&考察をしていきたいと思います!

この作品はNetflixのオリジナル映画!監督は奇才、園子温!実際に起きた事件をベースに描いた映画です!レイティングが明確に記載されてないのですが、R18+だと思います。

何故こちらをやっていくかというと、先日、人生初、Netflix日本本社さんにお邪魔して、この映画の試写会に参加してきました!!

都内にあるNetflixの本社、楽しかった!

    

是非また行きたいですね!

報告と自慢を兼ねたものはここまでとして。まず前半で映画感想をネタバレせずやっていきます。そのあとネタバレしながら若輩ながら考察もしていきたいと思います!

では早速、いってらっしゃい!

あらすじ

1995年。愛知県豊川市から上京したシン(満島真之介)は、ジェイ(YOUNG DAIS)とフカミ(長谷川大)に声をかけられ彼らの自主映画制作に参加。知人の妙子(日南響子)と美津子(鎌滝えり)に出演を依頼する。彼女たちは高校時代、憧れであったクラスメイトが交通事故で急逝するという衝撃的な事件から未だ逃れられずにいた。引きこもりとなっていた美津子に村田(椎名桔平)から電話がかかってきたのは、世間が銃による連続殺人事件に震撼していたころ。村田は「10年前に借りた50円を返したい」という理由で美津子を呼び出し、巧みな話術とオーバーな愛情表現で彼女の心を奪っていく。だが、村田は冷酷な天性の詐欺師だった。自身の姉も村田に騙されていた妙子によって彼の本性を知ったシンたちは、村田を主人公にした映画を撮り始める。やがて村田は、美津子の父・茂(でんでん)や母・アズミ(真飛聖)をも巻き込み、事態は思わぬ方向へ転がり始める…。

(filmarksより抜粋)

この映画、どうだった?

☆☆☆☆☆☆

園子温監督大復活!

悲惨な実話をベースにした、

業に縛られた人間どもの所業を堪能しろ!

いやー、久々にここまでどっしりした映画を観ました。中々にハードで、あまり万人向け作品ではない(そもそもR18だからね)のですが、全裸監督に続いてNetflixがやってくれました!

園子温大復活!

再三言ってますが、本作の監督・脚本・編集は園子温

 

ぴあフィルムフェスティバルで頭角を現し、「自殺サークル」で世間を騒がせ、「紀子の食卓」「愛のむきだし」「冷たい熱帯魚」「ヒミズ」など話題作を出し続ける日本の奇才。僕も、「冷たい熱帯魚」は僕も大好きで、18歳になったときに見てものすごい衝撃を受けました。とても好きな作品です!

他にも「新宿スワン」シリーズなども手掛けてました。個人的にはあんま面白くなかったけど、原作ある作品や過激でない作品を最近は作られていた印象です。やっぱり個人的にはあのドギツイ作品群が好きだったのでちょっと残念ですね。

ですが、今後はハリウッドにてニコラス・ケイジ主演で映画を撮影予定など今なお第一線で活躍されている監督さんです。

しかし今年の2月7日心筋梗塞で緊急搬送されるという非常に心配なニュースが飛び込んできました。僕もこのニュース見たときはびっくりしましたね。手術を受けて無事回復、6月に行われたNetflixオリジナル作品祭で病後初めて公の場に復帰されました。良かったです。

そんな実人生でもフィルモグラフィでもピンチだった監督最新作の「愛なき森で叫べ」

まさしく、園子温大復活といえるべき作品でした!監督作品名でいうと「俺は園子温だ!」ですね。

実話をベースに、園監督らしいユーモアとファンタジーとバイオレンスが混じりあい、可笑しくもあり恐ろしい混沌とした世界が面白い!

出てくるキャラクターが逐一濃くて、これは僕が監督作に感じてることですが、生きるのが大変な人達が多い多い(笑)そこにこの世界を総て知ってるかのごとく我が物顔で生きる人間が入っていく。醜くて過酷で熾烈。だけどそれこそが面白い!園監督らしさたっぷりの映画でした!

役者陣の迫真の演技!

園監督作品は、毎回演者の方々がホントに素晴らしい!僕の好きな「冷たい熱帯魚」でもでんでんさん演じる村田があまりにも強烈でしたね!

今回も村田が登場しますし、でんでんさんも出ています。あ、もちろん別人ですよ。ややこしいですね(笑)

今回の村田は、椎名桔平さん!

村田は天才詐欺師役。巧みな話術とオーバーな愛情表現がとにかく胡散臭い!それを圧倒的に変な存在感で演じられていて面白かったです!

インタビュー記事など目を通してみると、現場はかなり大変だったそう。映画ではキャラクターたちがとにかく非現実の舞台に置かれ、その中で奇妙なポジション取りが繰り広げられています。そこに飄々と現れ、その場を制する村田。実際の現場でも演じる人物を掴みきれないと置いてけぼりを食らってしまうんだそうです。これは大変ですね…その中でも異質に輝く村田は必見です。

そして園作品は女優さんがとにかく輝くものが多いんです。今回も日南響子さんや中屋柚香さん、真飛聖さんなども強烈に輝いてます。そんな中でもすごかったのは美津子役の鎌滝えりさん!

また美津子って…(笑)まあ、いいや。鎌滝えりさんはこれが映画初出演。清楚なお嬢様感のある美津子ですが、村田の毒牙に餌食になっていく様は圧巻。素晴らしい脱ぎっぷりも披露されています。ラストはまさかの行動で、衝撃でしたね…これから躍進間違いなしの方だと思います!

ちなみに鎌滝さんは中学生の時に「セクシーな大人にしか見えない中学生」としてテレビに出演されたそうですよ。

他にもでんでんさんやYOUNG DAISさんなど園子温組ともいえる方々が華を添えています!

是非一度見てもらいたい!

6月に行われたNetflixオリジナル作品祭のやつですね。

この後、ネタバレをしながら作品の考察をしていきますので、ひとまず中間に感想とおススメだけ。

この作品はもちろん人を選びます。かなりショッキングだし、きついものもあります。そもそも、園監督作品が合わない人が多いんじゃないんでしょうか(知らんけど)。

ただ、園監督作品を一度でも見て衝撃を受けた人は、是非一度見てもらいたい!153分とかなり長いですが、まあ「愛のむきだし」が信じられないほど長いので今更ですが(笑)、園監督久々の本気作だと思います。

昨今、この手の映画が製作されなくなってしまっています。アメリカでもマーティン・スコセッシ監督がNetflixで映画を作るほどです。いくら監督の名があっても、どうせ客が入らないと決めつけられているのが現状です。そんな中ストリーミング大手のNetflixが、このような作品を手掛けているのはもどかしいような嬉しいような…複雑ですね。ですがどんな形であっても作品は作られ続けるんだと思うと希望でもありますね!

ですので、ぜひ多くの方に見てもらって欲しい!そして再び映画館がこの手の作品を興行できる元気な世界になるようにしていきましょう!

区切りのここでこの作品の日南響子さんをどうぞ。

美しいですね…

あと、美津子の妹アミ役の中屋柚香さんもどうぞ。

可愛い…

それでは、ここからネタバレをしていきます。未見の方はここまで!ありがとうございました。

 

さて…と

勝手ながら考察&解説!

ここまで見られている方は「愛なき森で叫べ」を観た方だと思います。

映画、いかがでしたか?もしよければコメントに感想を寄せていただけたら嬉しいです。

まあ、大変でしたね。前半の中々交わらない感じがもどかしいのとどこに転がるのかわからないですし、そこの村田めっちゃ面白いし、美津子エロいし、妙子エロ綺麗だし、シンはなんかだし…かと思えば、中盤エグイ!あそこまで死体解体シーンはいらんやろ!と思うほどサービスされますね(笑)そして最後、怒涛の勢いで覆って、出てくる女性ほぼビッチになりますし、あの村田がカスに、あのシンがよりクズに…

お腹いっぱい!園子温ありがとう!

こんな映画でしたね。やはり本気で作ったんだと思う、唸るような一品だと思います。

では、ここからは解説とおよそ3つほど考察をしていきたいと思います。

解説:実際の事件

この事件は、結構伏せられています(Netflixさんからもあまり言わないでといわれました。ブログだからいいか)が、知ってる人は判るようになっています。

これは日本で起きた最悪な事件、北九州連続監禁殺人事件がベースになっています。

この事件は2002年に発覚した、犯罪史上稀に見る凶悪犯罪。検察側も「鬼畜の所業」と非難するほどの事件です。

概要を話し出すとキリがありませんが、簡潔に書くと、主犯の松永太と、その内縁の妻であった緒方純子が緒方家の人間を監禁し、一家含む7人を殺害した事件。松永は並外れたマインドコントロール術をもって純子他一家を洗脳下に置き、自身の手は汚さず一家にそれぞれ殺害させました。まさに鬼畜の所業です。

詳しく知りたい方はこちらの本がおススメです。僕も読みました。

消された一家―北九州・連続監禁殺人事件 (新潮文庫)
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この映画ではあくまでベースにしただけですので、この通りに行ったわけではありません。「冷たい熱帯魚」もそうだったように。

ただ、例えば村田の行動で「50円を返したい」だったり、一家の女性全員に手を出したり、通電を用いた洗脳や、死体解体の手解きをしたりするところは実際の事件でもやっています。

園監督は事件を自分なりに変換して送り出しています。「実際の事件はそのままドラマにできない、本当に怖い」とインタビューでおっしゃっています。だからこそ、あえてフィクションを交えることで、映画をファンタジーにしているんです。それは園監督ならではの気配り優しさなんじゃないかなと思います。

解説:過去作

この映画において、村田、美津子、妙子、シンは過去作「HAZARD」「自殺サークル」「Strange Circus 奇妙なサーカス」「冷たい熱帯魚」「恋の罪」などに何度も出てきた名前です。今回は総出演である種集大成と言えますが、そのほかにも園監督の作品が随所に出てきます。

先にも言いましたが、実話をベースにファンタジーを盛り込んで作ったのが本作。ではこのファンタジーはどこから来てるかというと過去作から来てます。

例えばシンが自主制作映画を撮るところは「地獄でなぜ悪い」が想起されますし、少女たちが自殺をするところは「自殺サークル」、束縛的な家族と宗教、あとこの尺(笑)は「愛のむきだし」、冒頭のコインロッカーや他人同士の共同家族は「紀子の食卓」、死体解体シーンは「冷たい熱帯魚」等々。

これらにおいて面白いのは、監督作には強く園子温その人が強く描かれています。実際に彼はぴあフィルムフェスティバルから来た自主映画少年でした。際のアルバイト疑似家族をやっていらしたそうです。今まで出会った悪人から村田が出てきています。

監督自身の体験が映画でファンタジーとして描かれている。監督はどんな人生を送ってきたのでしょうか。つくづくすごい人だなと思います。

 

先程からちょいちょい考察も入ってますが、ここからガッツリ考察をしていきたいと思います。正直、余り分かっていないわけですが、こうなんじゃないかなというものを自分なりに考えてみました。ご了承ください。

考察① ロミオとジュリエット

この映画の前半では妙子と美津子の学生時代の話があります。二人が通う女子高の演劇部で「ロミオとジュリエット」をやるはずが、主演のロミオ役のエイコが交通事故で亡くなってしまい、演劇部で屋上からの飛び降りによる集団自殺を図った結果、妙子は足に怪我を負いますが奇跡的に生還、美津子は飛び降ることなく生還…そのまま劇はされず、彼女たちの時は止まったまま…という物語があります。

前列の左から妙子、エミコ、美津子

これは実は妙子の視点での物語だったわけですが、この「ロミオとジュリエット」から考えられることがあります。

「ロミオとジュリエット」は家という呪縛にとらわれた男女二人が死を迎えることで自由と愛を掴むというシェイクスピアの戯曲。

ロミオとジュリエット (白水Uブックス (10))
ロミオとジュリエット (白水Uブックス (10))

悲劇でもありラブロマンスでもある本作。この映画と関連付けてみてみるとまさしく美津子の物語にも類似する点があります。

美津子は家だけでなく、友人や妹らの存在から本来の姿を隠して生きてきました。最後の告白はかなり衝撃でしたね。清楚な女の子がビッチだというのは童貞の夢をぶっ壊しに来てますね(笑)話を意図的に逸らしましたが戻すと、彼女には自由も愛も手に入れることが出来なかったのです。

家族に従ってお嬢様であっても、裏でどれだけの男を食っても、逆に身がボロボロになるまで食われても決して満足できない。何故なら、それはどれも自由ではないから。そこに愛があるわけではないから。だからこそ美津子は「死」を望んでいたんです。さらにいうと自分のことを利用しようとする存在からもたらされるのではなく、純粋に「死」を届けてくれる存在から。

ではそれは一体何だったのでしょうか。

考察② シン

実は先に書いた感想の中で、あえてここで書くためにスルーした人がいます。

それが本作の主人公シンを演じた満島真之介さん。

満島真之介さんは「愛のむきだし」でヨーコを演じた満島ひかりさんの弟さんで、園監督作品では「ちゃんと伝える」助監督を務められていたこともある、弟子とも言える方。

正直言って、この映画の中で圧倒的に不自然なのはこのシンです。圧倒的におかしな状況に巻き込まれていても、その渦中にスルリといるくせに、どこか他人事のような、気味の悪さを感じるような存在なんです。

このシンを圧倒的に魅力的に演じられている満島さんはすごいです。初見時は疑問も抱きたくなる変な感じでしたが、後になるとただただスゲェってなること間違いなし!

さて話を戻すと、このシン、この物語の裏で起こっていた殺人事件の犯人だったのです。冒頭で、何人もの女性が森で銃殺される連続殺人事件が起こっているニュースが報道されます。その後も何度か同じ事件が起こりますが、これを行っていたのがシンだったわけです。

シンは果たしてどういう存在だったのでしょうか。

先ほども言ったように、シンには2つの面があります。まず、映画を作るシン。映画を作る男たちに触れ、ともにぴあフィルムフェスティバルを獲るという夢を追いかける。ここはまさしく園監督の在りし日を彷彿としますよね。

シンはこの映画内において女性に「死」をもたらす存在です。ここに先程の「ロミオとジュリエット」が出てきます。彼もまた劇中でこの本を読んでいるんです。そして彼がこの劇中で殺す描写のある女性(妙子、美津子、アミ)はすべて村田の被害者。つまり、シンは「死」をもたらす存在であり、なおかつこの縛られた女性を開放する存在でもあるわけです。ロミオとジュリエットに自由と愛を届けた「死」のように。

つまりシンは「死」をもたらす園子温であるということです。

めちゃめちゃですね(笑)でもこれ、よく考えるとおかしいんです。まあ、文字もおかしいんですけど、おかしいんです。

考察③ 映画内映画

「死」とは本当に起こることです。ですが、映画内で起こる死偽物です。これは紛れもない事実だと思います。

しかしこの映画では映画内映画で「死」を迎える者がいます。YOUNG DAISさん演じるジェイです。

このジェイは映画集団の中で特に熱のある男。彼が真っ先に死ぬという面白みもありますが、ここって奇妙ですね。

ジェイを殺す撮影をした映画でジェイが死ぬという撮影をした映画を我々が見るんです。

こういう状況です。わけわかんないですね。鍵括弧をつけるとこうなります。

「『ジェイを殺す撮影をした映画』でジェイが死ぬという撮影をした映画」を我々が見るんです。

この状況どっかで見たことありますよね。

…そうです。「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」での映画館のシーンがまさに同じような状況でした!

映画感想! ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 遂に公開!タラ祭り開催!初日観てきました!

要するに「逆の逆の逆」状態なわけですが、この「愛なき森で叫べ」ではさらに複雑なんです。

要は、実際の映画内での「死」、これは『偽物』。しかし劇中で撮影される映画に映る「死」、これは『本物』。つまり、先に述べた文に当てはめると、

『偽物』を撮影している最中「本物」が撮れた、という『偽物』を我々が見る。

こういうことなんですね。でも、これって映画撮影では絶対ありえないんですよ。ドキュメンタリーでもない限りは。

園子温にはありえないことなんですよ。「死」を届けることは。

なのでシンは園子温らしく園子温ではない存在なんですね。というかシンはむしろそれまでの園子温を否定しかねない存在かもしれません。なぜなら映画に映るものはある種すべて偽物だから。

それでは、この映画において園子温はいないのかというと、実はもう一人いるんです。この劇中映画に目覚めているものが。

それが村田です。

考察④ 村田

村田は終盤、異常なまでにダサくなります。村田は、シンの存在によって偽物になるからです。シンは村田を嫌っています。何故なら村田は一度も殺したことがないから。本物のように振舞っている偽物だから。最後に美津子に「俺のこと好きか?」って聞いたり、銃を向けられて小走りで逃げたり…思わず笑ってしまいます。

映画冒頭、喫茶店においてこんなことを言っています。

「人を殺す時の気持ちって、男が童貞を捨てる時と同じなんですって。きっと大したことなくて、こんなものかぁってね」

一見すると、いかにも人を殺してきたやつが言いそうですが、よく見れば、これ文面からして又聞ですよね(笑)多分こんなこと聞いてきて、それをさも自分がやってきたかのように振舞う。確かにシンからしたらダサいですね。

でも、映画ではこちらの方が正しいんです。絶対に。いや、そうじゃなきゃダメなんです。

偽物じゃないと映画は駄目なんです。嘘だからこそ映画は成立するんです。園監督はこの実話をファンタジーを交えることで映画にしました。監督自身そうじゃなきゃできないとおっしゃっていました。偽物だからこそ、本物のような映画になる。これはシンでは絶対にできないと思います。だからシンがそれまでの監督作を否定する存在であるとしたら、村田は肯定する存在であるとも言えますね。

ですが、村田は実在の人物がモデル。要は犯罪者世紀の極悪人です。ですから村田もまた、園子温らしく園子温でない存在ですね。だって監督犯罪者じゃないから。スレスレのことやってたらしいけど(笑)

考察⑤ ラスト

この映画のラストは凄いです。それまで散々積み上げてきたものを壊すほどの迫力があります

美津子の衝撃の告白から、それまでのシーソーゲームが崩れ去り、村田とアミは敗れ、シンの正体があらわになる。まさしく「愛なき森で叫べ」を体現してるシーンです!

僕はここに、最近のタランティーノ作品に通じる何かがあると感じました。

というのも、ここでそれまで頂点だった村田が崩れ去り、ダサいおやじになりますね。村田は実在した犯罪者がモデルです。実在の犯人は、そのあまりにもの手口からある種の尊敬すら向けられている存在ともいえます。その彼に対してここまでの制裁を下せるのは、映画だけです。映画ならではのけじめをつけて犯罪者に裁きを下す。タランティーノが「イングロリアス・バスターズ」や「ジャンゴ 繋がれざる者」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」でやってきた歴史の悪にbe pay back!!のようなものを感じました。

村田はシンには殺されませんが、めちゃくちゃダサくされた挙句、ロミオに「Go to hell」って言われてますからそういうのもあるんじゃないかなと思います。

またそれはシンにも言えます。シンは「死」をもたらす存在で、ここでも美津子とアミを殺します。さらに妙子も射殺しており、他にも殺していることが分かりますね。

ここは今までの村田の崩れっぷりが凄いので薄くなりがちですが、シンもまた、紛れもない犯罪者。この映画でいえば最も悪。「死」をもたらすのは救済的に見えますが、イカレた行為であることには変わらないはずです。

だから彼にも裁きが下ります。街に帰る途中にロミオを見て、森の中に入って、二度と帰ってこない。こんな奴はもう二度と現れて欲しくないですね。やっぱなんだかんだで猟奇殺人反ですから。

これは完全個人の見解ですからね…あしからず。

最後に

いかがでしたでしょうか?

考察がやたらとタラだらけになってしまいましたが、僕がタラ好きだからです。全然関係ないかもしれません。そっちの方が多いかもしれません。知ったこっちゃありません、うるせえ!他にも、僕よりも素晴らしい考察されている方もいらっしゃいますので、是非一度検索してみてください。

非常に面白い映画であると同時に、ここはどういうことなんだろうと不思議なとこも多々ある。非常にファンタジーな作品でしたね。

やっぱこの映画は園子温にしか作れない!

是非一度ご覧ください!「愛なき森で叫べ」Netflixで公開中です!

https://www.netflix.com/jp/title/81133621

感想などコメントに頂けましたら嬉しい限りです!

最後に、Netflixの本社でいただいたチョコを。

最後に台無しにするパターンですね。すいません。

それでは最後までご覧いただきありがとうございました!

 

コメント

  1. 華さん より:

    華です。
    Twitterでなんのお手違いかフォローを頂いたので
    図々しくブログを覗きに来てしまいました。
    あまり映画は観ないのですが
    園子温監督の自殺サークルはネットでふわっと観ていました。
    えづいてしまって、怖くて、何度かに分けて観ましたが
    思い出すと不安になります。
    素晴らしい監督さんだと思います。
    今回の映画もきっとそうでしょう。
    けんせさんのあらすじ観ただけでウッとなりました。
    清楚な女性が詐欺師に侵されてゆく下りは泣けそうです。
    実に素晴らしい記事でした。

  2. けんせ より:

    華さん
    コメントありがとうございます!嬉しいです!
    まだまだ未熟ですがお褒めいただき恐縮です!
    園監督の作品の多くは、人の嫌なところを炙り出すような、良く言えば癖のある、悪く言えば目を背けたくなるものが確かに多いですね。僕も冷たい熱帯魚はホントに吐きそうになりましたね…と言いつつ今は好きな映画ですが笑
    コメントで「清楚な女性が詐欺師に侵されていく下りが泣けそう」と拝見して、人によって見え方も変わってくると改めて思います。僕はその時の役者さんの演技の熱が凄くて思わず笑ってしまってましたので。
    ただ、この物語が最後にひっくり返って度肝抜かれます!もし未見でしたら、かなりキツいかもしれませんが、是非一度ご覧ください!この映画、ブログに書き忘れてましたがチャプターごとに区切りがあるので、見やすいかも笑
    もしご覧になられましたら、また感想お聞かせ頂けると嬉しい限りです!
    ありがとうございました!

  3. BRIAN SHINSEKAI より:

    大変素晴らしい考察!唸りました。
    ミツコの独白と死を受容した意味を自分の中で昇華できました。
    妙子は見た目に反して一番一般的感覚を持ち合わせていて、何のカルマを背負っていたのか考えるとそこも面白いです。

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