第32回東京国際映画祭 鑑賞記録!その① ぴあフィルムフェスティバル「PFFアワード2019」グランプリ受賞作

映画感想
Sponsored Links

どうも、けんせです。

遅くなりましたが、ようやくこの記事が完成しました。

先日開催された第32回東京国際映画祭の作品の紹介&感想を書いていこうと思います!理想としては、鑑賞してすぐ書いていきたかったんですけど、僕の力不足とやる気不足でここまでズルズルと来てしまいました。反省しなければ、ですね。

まずは、10月31日に行われたプログラム!

「PFFアワード2019」グランプリ受賞作品上映

こちらにて上映されて作品を紹介&感想を書いてきました!

では無駄話もあれ何で早速いってらっしゃい!

PFFアワード

まずは、PFFアワードについて簡単にですが紹介します。

PFFアワードは、その年1年以内に完成した自主映画であれば、年齢、性別、国籍、上映時間、ジャンルを問わない自由なコンペティションです。4カ月に及ぶ厳正な審査を経て決定した入選作品は、ぴあフィルムフェスティバルで上映され、グランプリ他の各賞が授与されます。

ここから今を代表する日本の映画監督さんがたくさん出てきてます。つまり、映画監督の登竜門ともいうべきものです。ホントにたくさんの方がここから出てきてますので簡単にはまとめられません!

こちらに載せてますので各自調べるように!(突然の先生風)

https://pff.jp/jp/award/director/

1977年から毎年開かれているこのPFFアワードは東京国際映画祭と提携して、グランプリ受賞作に関してはプログラムの一環として上映されることが多いようです。

今年はグランプリ準グランプリ2作品の上映!ではそれぞれ見ていきましょう!

雨のやむとき

作品情報

雨が降る日も家に居られない子どもたちは、どこへー?

それぞれに家庭の問題を抱える中学生の里佳子と航汰。家庭にも町にも居場所がないふたりは友達になり、河川敷という居場所を見つけるが…大人の世界に振り回される孤独な子どもたちの感情に丁寧に寄り添った作品。

  • 2019年/28分/カラー 英題:When the Rain Stops
  • 監督・脚本・編集:山口優衣/撮影:阿部太郎/録音:山口大雅/チーフ助監督:八木真琴
  • 出演:滝田 匠、狩野ゆま、大澤由理、向井彩恵、松田美優莉

この映画、どうだった?

☆☆☆☆☆

役者さんの魅力光る、上質な自主映画!

舞台自体は非常にコンパクトですが、主演の中学生2人の存在感が素晴らしかったです!中学に上がりたての男女の違いだけでなく、2人のそれぞれの家庭環境の複雑さを丁寧に描いていたからとても瑞々しくいい演技をされてました!

自主映画ならではの工夫(予算が限られてる中で映画を良くしようとする様々なこと、とでも言いましょうか…)が、この映画にプラスに働いてるのも良し!声はアフレコなんですが、それが中々面白い感じにマッチしてました。特にあっくんのとこは、すいません、笑ってしまいました(笑)でもそれもなんかいい感じに変で良かったです。

後で詳しく知ってる方に聞いたんですが、この映画は大阪の寝屋川市で起きた、寝屋川市中1男女殺害事件というものがベースになっているんだそうです。この映画のラストが事件の起きた日の夜の行動とリンクするようになっているんだそう。

正直言うと、それはあまり感じれなかったですね。この映画にも、いわゆる犯人の男は出てきてるんですが、物語的には大人の嫌な部分の一面にしか過ぎなく、唐突感もあったので、飲み込めるけど釈然としない感がありますね…。最後のショットが深夜の住宅街を2人が身を寄せ合って歩くというものなんですが、その視点が実は…的ならすごく怖いですね。まあ、お話自体はそれだと大変なことになる(笑)この街で2人でいることが希望になる、みたいな感じに捉えれたのでそっちの方でいいですね。

おばけ

作品情報

まだ見ぬ観客はどこにいる?遥か宇宙にも!

一人で自主映画をつくり続ける監督と、彼を見守るはるか宇宙の星たち。誰も知らないささやかな映画制作の過程は大きな宇宙へとつながってゆく。手作りの宇宙にときめき、映画への愛に胸が熱くなるロマンチックな作品。

  • 2019年/64分/カラー 英題:OBAKE
  • 監督・脚本・撮影・編集・録音:中尾広道/音楽:TRIOLA、波多野敦子、松田圭輔/監督助手:高橋秀和、山下大樹
  • 出演:中尾広道、中尾朔太郎、中尾み空

この映画、どうだった?

☆☆☆☆☆☆☆☆☆

凄すぎる…最高!凄まじい自主の極地!

前々から評判は聞いていたのですが、期待以上の傑作でした。とんでもなく面白かったです!

中尾広道監督。目、凄いです…

中尾監督の他の作品は、すいません、拝見していませんが、正直この一作だけでもそのポテンシャルは伝わってきます。実はこの映画、前作の「風船」という映画も使われてるのですが、だからといって楽しめないわけではありません。

むしろ見てないからこそ、さらに言えば監督さんを知らない程「おばけ」を見てて面白くなるのではないでしょうか。

「おばけ」は、中尾監督がほとんどたった一人で映画制作をするリアルな過程を、監督作のファンである星たちがあれこれ言ったりちょっかいを出すフィクションが絡み合うコメディ。新作『おばけ』を撮っている監督の様子を、星たちが覗き込んでいるかのようなとにかく不思議な話運び。

この制作過程が本当に凄い。中尾監督の特徴なんだそうですが、この映画、とにかくワンショットワンショットが決まりまくってる!画面がとにかくカッコいいんです!そのこだわりは最早常軌を逸しており、1つの作品を作るのに2年もかかる程。さらに監督さんの性格上、誰か他の人と組んで作ることが出来ないらしく、全て1人でやっているんだとか…考えただけで気が遠くなります。映画内でもある山と木でその時間経過が分かるんですが、どう考えてもオールシーズンいってるんです。その画のこだわりは随所に散りばめられていて、素晴らしいと感嘆する一方、最早怖さすら抱きます。

そしてそれを緩和するかのような星たちの掛け合いは絶妙!関西弁のくだらない感じが心地良く聞き入ってしまいます。また、このフィクションでは途中でストップモーションアニメを使ったシーンがあるのですが、ここもまた凄く可愛らしくて仕上がっていてこだわりある監督を再認識します。だからこそ見てるだけで愉快だし、とにかく興奮します!

そして物語はそのリアルとフィクションが入り乱れる中、監督の人生のリアルが襲ってきます。ここはある種フィクション(つまり現実をベースにしてますが所々は創作)を用いてますが、ここにこそ監督の窮状切なさ悲しさが映画から滲み出ています。

ここで映画の内容に触れてしまうのも野暮なんで、僕の知り合いで中野監督の知人でもある方から聞いたお話を少し。

監督はそのこだわりの映像からかなり評価はされてきました。しかし同時に、「仮に商業だとしたら、こんなのは売れない」と言われてきたそうです。確かにぴあはその後に監督として大成されてる方が多いのも事実。しかし商業という観点でしか評価されないのは、自主映画の祭典でどうなのかとかなり辛い状況だったそうです。監督の製作上、ほとんど1人だし、特にお金もないので今でも借金をしているそう…そんな中で「この映画を一体誰が見るのか」というある種原点のような問いを突きつけられたんです。

そんな問いに対しても、商業と自主の差についても完璧に回答しているのが今作だと思います。はっきし言ってこれは自主映画の頂点です。こんな映画、商業映画だとまず見られません。しかし、自主映画の局地まで行ったその圧倒ぶりは、商業と全く遜色ないです。むしろそんじょそこらのより面白いです。ある1人の限界まで突き詰めたその映画への情熱はどの作品より熱く、どの作品より優しい。この映画を映画館で見れて本当に嬉しい!そんな気持ちになる傑作でした。

最後に

すいません、なんか文のバランスがおかしいですね。ですが、「おばけ」は近年稀に見る輝きを放った作品です。是非とも興味を持っていただけましたら幸いです。

ぴあフィルムフェスティバルは東京だとポレポレ東中野という映画館とかかわりが深いそうで、今後様々な作品が上映されるのではと聞きました。

https://www.mmjp.or.jp/pole2/

ぴあの作品群自体は短いものも多いので、青山シアターというオンラインサイトで視聴できる作品が多いのですが、「おばけ」含め一部は配信されてません。特に「おばけ」に関しては監督の意向で映画館でしか上映される機会がないかも…一応、こちらにリンクを載せておきますね。

https://aoyama-theater.jp/feature/pff

ですので、もし上映される機会がありましたら迷わず行きましょう!是非その目で確かめてください!

僕もできる限り情報を掴んだら発信していきたいと思います。面白い映画が一人でも多くの方に見てもらえるよう陰ながら努力できればと思います。

ぴあフィルムフェスティバルについてはこちらから!

https://pff.jp/jp/

東京国際映画祭はまだまだ観てきましたので、これからも投稿していきます。よろしくお願いします!

それでは最後までご覧いただきありがとうございました!

コメント

タイトルとURLをコピーしました