赤い雪 Red Snow 感想!最高峰の役者陣が雪降り積もる土地で繰り広げる極上のサスペンス!舞台挨拶も行ってきました!

映画感想
Sponsored Links

どうも、けんせです。

今日は久しぶりに映画の紹介です。先日見てきて非常に面白く、また今のうちに紹介しておかなければならないと思い書いています。

それがこちら、

赤い雪 Red Snow

こちらを紹介させていただきたいと思います!先日舞台挨拶の回で、甲斐さやか監督永瀬正敏さん菜葉菜さんがいらっしゃっていて、いろいろお話も伺えました!

画質がアレですね。最悪ですね。すいません!

それも交えて紹介させていただきたいと思います!

それでは、いってらっしゃい!

あらすじ

雪が降り続く小さな村で1人の少年が姿を消し、一緒にいた兄・白川一希の記憶が曖昧だったことから捜査は混乱する。捜査線上に他に何件もの殺人容疑がかかる江藤早奈江が浮かび上がるが、完全黙秘を貫いた早奈江は無罪となる。事件から30年、容疑者・早奈江の一人娘である早百合を見つけ出した事件記者の木立省吾が、一希のもとへとやってくる。30年という長い年月を経て、出会った被害者の兄と容疑者の娘。それぞれ心に傷を持つ2人の出会いによって、予想外の結末へと収束していく。(映画.comより抜粋)

この映画、どうだった?

☆☆☆☆☆☆☆

圧倒的に不安定!さながら雪の中を歩くかのよう!寒々しい画の中で役者の熱演が光るサスペンス!

怖ーい。

この映画、テーマ(こんな言葉で括ってしまっていいのかどうか)は「記憶」。ある真実を追う者、その真実を知る者。それをつなぐ記憶の不確かさと曖昧さを突き詰めたような、とても面白い映画です!

雪と漆

その記憶の象徴として出てくるのが

雪は、しんしんと積もり、行く手を阻むほどになります。だけど融けるときは一瞬。ふとした瞬間に消えてなくなります。

本作ではこの雪が非常に象徴的に使われています。まあ、赤い雪って言っといて雪一切出てこなかったらずっこけますけどね。茶番ですね。話を戻すと、本作は山形県新庄市で主に2月後半から3月上旬に撮影されたそうです。その雪がとてもすごい。この映画のワンシーンでとんでもないところで撮影してるのが分かるんですが俳優さんたち曰く、「生死を境にいるようだった」そうです!これは後程にも書きますね。

映画冒頭、ある人が雪が降り積もる中ひたすらに走っているところから始まります(後にその人が誰か、この視点は誰の視点だったかが明らかになります)。このシーンが雪の白さも相まって非常にぼやけてるんです。だけど、その人物が消えたところで、その映像がはっきりと見せられます。ある住宅地の近くでその人がいなくなったらしく、その場所と思えるところには、おびただしくあふれた血(?)によって染め上げられた雪…まさしく赤い雪ですね。そこから物語が現在に移るんです。これによって、見てる我々も大分不安になります。そしてこの映画は、この不安な気分のまま進んでいくんです。

そして真実を知るには、この雪の中から見つけなくてはなりません。記憶は次から次へと積もっていく、まさに雪のよう。それを掘っていく様はとてももどかしいんです。

また、主人公の一希は漆職人です。漆器は、その工程上、何度も漆を塗り重ねます。この行為が、非常に人間らしいそうです(監督談)。そして漆は重ねては削るということもします。下地を削るんですね。それがまたこの映画の記憶を掘るにも響いてきます。また、漆の「馬」と呼ばれる漉し器のビジュアルにも強く惹かれたそうです。

これですって。へ~~。なんでも漆を漉すときに使うそうです。へ~~。

映画後半、一希はこの漆を削っているのですが、削った下地の部分に一つがあるんです。とても不気味で何か見られてるような気になります。

ややネタバレですが、あれは小百合に見られてるということだそうです。小百合はこの事件を記憶し真実を知る者です。その彼女に見られてるのはなんだか気味悪いですね。ニーチェの「怪物と戦う者は、その際自分が怪物にならぬように気をつけるがいい。長い間、深淵をのぞきこんでいると、深淵もまた、君をのぞきこむ。」この言葉を髣髴とします。

怪演ともいうべき役者陣の演技

そしてこの映画の最大の魅力は役者陣の熱演!その様は怪演と言ってもいいでしょう。

主人公一希を演じてる永瀬正敏さんはこのために漆職人さんの元で修業をされたそうです。その姿はすごく様になっています!脚本に惹かれて出演された永瀬さんは、監督の世界に身をゆだねるためにあえてそこまで役を作りこまなかったそう。それがまた、一希の記憶を掘るときのもどかしさとリンクしていていい味出してます!(一希はこの事件を取材していた記者に促されて再び真実に向き合っていくので)

 

そしてなにより菜葉菜さん演じる小百合の凄さ!この映画は本当に菜葉菜さん抜きには語れません!この顔だけでも凄まじさが伝わりますね。ホントに不気味で、でもどこか達観してる感じすらあるので、セリフが出るまでは「この人喋んのかな?」と思うほど!素晴らしいです!

この小百合を演じるにあたり、虐待体験を記した本を読んだり症例を調べたり、小百合の剥き出しの表現をするために舞踏も学ばれたそうです。

実は小百合にはモデルがあって、菜葉菜さんに舞踏を教えた先生だそうです。この方も、この映画に出演されてるそう。前半に出てくるスナックで順子ママの役名で出ていらっしゃいます。ぜひ探してみてください。

この2人が雪山で繰り広げる壮絶なシーンは圧巻!

真実を頑なに喋ろうとしない小百合と、真実を知るために記憶を掘るが思い出せない一希。逃げる小百合を必死に追いかけ、雪深い山に足を踏み入れた一希。必死の思いで小百合の追いつき、問いただします。が、小百合は放つ。

「ぜんぶ、お前が悪いんだろ!」

この瞬間、何かが切れ、一希は小百合を殺そうとします。躍起になって押さえつけ、こんな感じになっちゃいます。

ナニコレ。

正直僕笑っちゃいましたが、ともかくヤバかった!そして一希がふと我に返ると,そこには動かない小百合の体と顔にビニール。思わず飛びのき、這う這うの体でその場を後にしますが、耐え切れず、一希の慟哭だけが雪積もる山にこだまする…

痺れましたね…

このシーンは実際に一発撮りのようでして、別の場所で入念なリハをして演じられたそう。雪の上に跡があったりしたら台無しですからね。ともかくこの撮影は非常に大変で先に書いたように「生死の境にいるかのよう」だったそうで、永瀬さんはあの慟哭の時は声が出なかったそうです(本人談)。

この他にも、記者の木立を演じられた井浦新さんも、事件に熱く燃える記者というよりは、別の何かを感じるような、人間として相手にぶつかっていく記者を演じられています。木立と一希が小百合の住んでる家に行き、そこで宅間と鉢合わせるシーンは面白かったです。

また、宅間という男を演じてるのは佐藤浩市さん!あまり見たことのない、すごくヤバいやつでしたね!いわゆるサイコパスと言いますか、すげーとんでもないゲスな奴で、それをあの佐藤浩市がやってんだってなると面白かったですよ。

あと、個人的には好井まさおさんが出てるのが嬉しかった!Netflix「火花」でのお芝居が印象的で、芸人さんの中でも個人的に気に入ってます。この人の「見ちゃった…」感がたまらないです!

ここに注目してみて!

ここからはややネタバレするかもしれませんが、ちょっと書きたかったのでお許しください。

一希と小百合

一希と小百合はあの雪山での死闘の後、だんだん似てきている、いや似ているのが明らかになっていきます。

小百合の言葉で、徐々に一希の記憶が掘り起こされていきます。それはさすがに言えませんが、簡単に言うと「思てたんとちゃう!」状態ですね。それにより、なぜ一希の記憶からあの日が埋もれたかが明らかになります。そして、それは奇妙に小百合と絡んでくる。

あるシーンで小百合の母早奈江が家に男の子(子供です。そういう風に捉えたのはあなたの心が汚れてるからです!…あえて書いてる俺もか)を家に上げていて、事件を仄めかすシーンがあるんですが、それが果たして誰なのかが分かる時、ふとある子も出てくるんです。そこで全てが繋がるんです。

こう見てると、やはり先ほどのニーチェの言葉が重なります。くどいですが今一度。

「怪物と戦う者は、その際自分が怪物にならぬように気をつけるがいい。長い間、深淵をのぞきこんでいると、深淵もまた、君をのぞきこむ。」

彼女だけでなく彼もまた、深淵だったのです。

こう見ると、小百合って実は不器用だけど優しい奴じゃね!?となりますね!…それは無いか。だってこれだもん。

怒られるわ!

どこまでが現実か?

そしてこの映画、ラストにこういうシーンが出てきます。

?????

これは果たして…?となってると、すくっと小百合が立ち上がり、エンドロールです。

ちなみにエンドロール、主役の方々の文字が少し消えてるんです。これはこの映画のように、曖昧な世界観を残すために敢えてしてるので、皆さん、エンドロールだからって席を立つのはやめましょう。あと、永瀬さん曰くスペシャルサンクスは重要だそうです!その方々がいないと映画が成り立たないそうなので、スペシャルサンクスにも目を通しましょう!

…何の話だっけ?そうそう、それであのラスト。近松物語雨月物語(これは少し違うか)を彷彿とさせるショット。あれによって僕はふと考えてしまいました。

「これは一体どこまでが現実なのだろう?」

というのも、記憶と真実が入り混じる時間軸なのでそこがゴッチャになるのは仕方ないんですが、僕はひょっとしたら、あの雪山の対決で物語の現実は終わり、夢だとか虚構を見てるんじゃないかと思わされました。

何故なら、その後から物語は急速に進むんです。それが非常に上手いんです。が同時に、ある種出来すぎじゃね?って違和感を覚えてしまいました。

具体的に言うと完全ネタバレですが、木立が実はあれだったり、宅間がああなったりだとか…筋書上その方が辻褄が合いますし、そう見えてもおかしくない演技をされてるので非常に合点は行きますが、どうもねぇ…

そしてあの異様なラスト。最早現実とは思えない…

なのでこういった妄想(?)が生まれてしまったんです。なのでひょっとしたら、もう一度見ることでまた違った趣で楽しめるのではないでしょうか?

是非見るなら、アップリンク吉祥寺で!

…いかがでしたでしょうか?

この映画は初見でもその異様な雰囲気を楽しめますが、すべてを知った上でもう一度見ると違った見え方があるかもしれません。ですので、是非劇場に足を運んで観に行って欲しいです!

そこで、都内の方限定ではありますが、是非この機会に去年新しくできたアップリンク吉祥寺に足を運んではいかがでしょうか?

アップリンク吉祥寺では現在先週の3月29日から4月11日の期間で上映されています。そして、見に来た方全員に特製のポストカードが配られています!

こちらは、写真家としても活動されてる永瀬正敏さんが、撮影中にご自身で撮られた写真をポストカードにしたもの。なんと期間中、全部絵柄が違うそうです!気合入ってんな、おい!是非、コンプリートを目指しましょう!(笑)

また、舞台挨拶の際おっしゃられていたのでリップサービス(使い方合ってんのかな?)かもしれませんが、作品が人気となって公開が延びた暁には、永瀬正敏さんが再び舞台挨拶に来られるそうです!

現在でも、監督菜葉菜さんが積極的に舞台挨拶されてます!なのでこれはまた是非もう一度来ていただきたいですね!現在永瀬さんは撮影中らしいのですが、必ず行くとおっしゃっていました!

ですので、公開期間延長して永瀬さんに会うためにも、

アップリンク吉祥寺に来んしゃい!

ということです!

あ、ステマじゃないですよ(笑)(これも使い方合ってんのかな)

もしよろしければ、感想やご意見など気兼ねなく書いてください!

で、ラストに、舞台挨拶の後でサインいただきました!

自慢、自慢♫(はっぱ隊をイメージしてください)

 

 

それでは最後までご覧いただきありがとうございます!

コメント

タイトルとURLをコピーしました